「木目細やか」って?

冬野由記

2006年11月24日 23:40

 今回は、こうるさいオヤジの小言であります。
 最近、テレビのナレーションなどで「きめこまやか」という不思議な言葉をよく聞くようになった。
 私なんぞには違和感がある。
「木目」が細やかだ、というのは、どんな木目なのだろう。
 木の目、つまり木目(もくめ)が細かく詰まっているように、丁寧で緻密な様子を言う「木目細かい」という言葉と、心配りが行き届いていることを言う「細やか」という言葉が混同された上に合体させられたのだろうが・・・
 気の利いた修辞(レトリック)として、鉤括弧付きで使われるなら、なかなかしゃれた造語といえるのだが、どうも普通に使われすぎている気がする。中畑選手の「絶好調」(ご存知のとおり、中畑選手が発明した、絶好と好調を合わせた造語だが、今やすっかり定着してしまった)以来の「新造語」定番になる日も近いかもしれないなぁ。

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