「復讐するは我にあり」を観て
今夜、TVで「復讐するは我にあり」を観ました。
なかなか緊張感のあるドラマになってました。
お話は有名な小説だし、あえてこまごまとは触れませんが、ドラマもとてもうまくできていました。
このお話、小説も元になった実際の事件も、わたしが幼い頃の時代、
---「もはや戦後ではない」から「東京オリンピック」にかけての時代---
なんですよね。
画面を見ながら、そういう感慨もいだいてしまいました。
幼い頃の私の回想の中では、子供だった自分の身の周りにあった日常の空気が、どちらかというと「よい思い出」としてよみがえってきます。でも、ドラマの、わけても主役の男の回想は暗く厳しいものです。ドラマに出てくる彼を取り巻く人々の暮らしも、生活のにおいも、ふんわりした幸福感からは遠い。ドラマとして強調されているとはいえ、これらもまた、間違いなく、あの時代のにおいだったはずですね。
しかし、最近の子役さんはすごく上手いですね。
十歳の女の子が物語のキーになっているから、とっても大切な役なんですが、とてもすばらしく演じてました。丁寧で、地味なおしばいを立派にこなしてましたよ。すごいなあ。
この女の子、他のサスペンスでも大事な役どころで出てたような気がします。
この年頃、成長が早いので、背格好がすぐ変わってしまいますから確信はないのですが、声としゃべり方が同じような気がするのです。(そのときは盲目のしっかりした女の子を演じていた)
そのときも「すごいなあこの子」と感心しただけでなく、その演技に涙がにじんできたのを憶えてます。
同じ子だと思うんですが・・・・違っていたらごめんなさい。
「子役」という言い方も、もうおかしいかもしれません。なんだか「大人の役者とは違って、扱いは例外」というようなニュアンスが感じられてしまいます。
でも、今の幼い俳優さんたちは、子供である以前に立派な役者さんですよ。
男優、女優という言い方があるのなら・・・「童優」とか「小優」ってのはどうか知らん。
賞にも「童優賞」があってもいいですよね。
ただし「優れた演技」に対してですよ。
「可愛いから」とかいうのは無し。その手の賞の類は他にもあるでしょうから。
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