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冬野由記
冬野由記
標高と緯度の高いところを志向する癖があります。そんなわけで、北国でのアウトドアや旅が好きになってしまいました。
旅の印象を絵にしたり、興が乗れば旅に携帯した笛を吹いたりすることもあります。

2007年03月17日

長瀞で川にはまった話

 昨夜、身体に異変が起きて急遽病院に行ったのですが、おかげさまで今は平常に戻っています。
 ご心配いただいた皆さん、ありがとうございました。
 こんな時間に記事を書いているのだから、まあ大丈夫でしょう。

 横でTVが、いろんな番組が最終回だと言っています。
 ああ、「ゆるナビ」も終わっちゃうのか・・・けっこう気に入ってたんですが。
 一方「怪奇大作戦」がリメイクされるらしい。旧作もあわせて4月末に放送されるらしい。これは楽しみです。
 いろんなものの変わり目、節目なんだなあ、と妙にしんみりしているのは、やはり少し体調の所為もあるのかもしれませんが・・・・

 さて、コメントレスにも書きましたが、私は、普段はどちらかというと心配性で、小さなことを気に病む性質(たち)なのですが、何か突発的な出来事が起きたときには、かえって頭がひんやりとして落ちついてしまう癖があります。
 もっとも、そういう傾向は、本来は身を守るためのパニック体制がととのわないので、本当に危険なときにはかえって危ないのだ、というようなことを聞いたことがあります。

 体験をひとつ・・・・

 若かりし日、秩父の長瀞に友人と遊びに行ったことがありました。
 渓流(といっても激流ですが)沿いに歩きながら写真を撮っていたとき、川縁で低い視点から日光に煌く流れをとらえたくて、ポンポンと川岸に向かって降りて行ったのですが、足元の石に苔でもついていたのでしょう、ツルリと滑ってそのまま渓流にとぽんと落ちてしまいました。
 さっきも書いたとおり、渓流と言っても「ライン下り」なんてものを売り物にしているような流れです。上から見た感じでは想像がつかないほど深く、速い流れでした。
 足が立たないので、そのままスゥッとはまって頭まで水に入ってしまいます。目の前には水中の岩や岩々にぶつかって逆巻く水と水が巻き上げる泡が見えます。そして、自分が立ったままの姿勢で川の流れに押されながらけっこうな速度で流されているのがわかります。
 頭は妙に冷めてました。不思議なほど落ち着いていて、手足をばたつかせることもなく、まっすぐに立ったまま人形のように流されてゆく自分を眺めている、といった感じです。

「きゃー! 落ちた・・・誰か助けて!」
 友人の声が水上から聞こえます。

 浮かんでは沈み、三回目に沈んだときに、水に押されながら周りを観察していた私は、水中に大きな三つの岩が並んでいるのが見えました。

「右の岩は危ないな。まんなかの岩を足がかりにして左に向ければ岸側の岩に取りつくことができる」

 そう思ったときには、右手を思い切りかいて真ん中の岩の左に回りこんでました。
 足でこれを思い切り蹴って左の岩へ・・・そうして計画通り、岩にとりついたところへ、彼女の声を聞きつけて岸に集まってくれた三人の男性が私に手を貸してくれ、無事に岸に上がることができました。

 今もって、あの落ち着きがどこから出てきたものかさっぱり分からないのです。
 本当に、普段の私は小心者の慌てんぼうなのですから。

 助けてくれた人たちにお礼を言って岸から離れたものの、身体は全身びしょ濡れ、友人は泣いているし、カメラは水に浸かってしまったし(カメラはずっと持っていたのですよ、これも呆れます)、とにかくどこかで休ませてもらおうと道を歩いていると、早春で客も居ない小さなペンションを見つけて、そこの風呂場でとにかくぬれた衣服を脱いで乾かしてもらうことにしました。
 シャツはなんとか生乾きでもいいのですが、ジーンズがなかなか乾かない。
 すると友人が、たまたま着替えを持ってきたとかで、グレーのスラックスを出してきてくれました。

「○○クンならはけるでしょ」

 女ものでしたが、当時の私はかなりスリムだったのでなんとかはけました。
 おかげで、電車のシートを濡らすことなく、なんとか家にたどり着くことができたのでした。

 しかし、川遊びとハイキングってことで、たしかに服が濡れる可能性はありましたが、ちゃんと着替えを用意してくるというのには、女性というものは準備がいいものだと感心しました。私は、そういう準備には無頓着なところがありましたから、おかげで助かりました。


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Posted by 冬野由記 at 02:54│Comments(4)徒然なるままに
この記事へのコメント
おじゃまします。

なんか大変だったみたいですね。
記事が更新されていて、ほっとしました。
怪奇大作戦、、、恐かったです。
でもみんな興味深々、、、恐いもの見たさで。
私もリメイク楽しみです。

危険な時、それもかなりヤバイとき、頭が妙にひんやりされるそうで、、、
それって本当に危ないとき、かえって危ない??のすか?

以前、交通事故で、危篤になって、三途の川から生還した人が
言ってましたが、車にはねられてから、15メートル飛んだ間の
風景、スローモションで全部思い出す事が出来たそうです。

死ぬま直前まで誰も死ぬと思わない?し、死ぬと思ってばかりいたら恐くて死ねませんよね。
Posted by 佐藤あ at 2007年03月17日 11:42
佐藤あ 様

 コメントありがとうございます。
 一昨日の変調は、自分の身体をあらためて見直す気持ちになるという意味で、よい機会だったと思います。今年はオーバーホールの年にしようと決めました。

 交通事故の方のお話に似た経験があります。
 中学のとき、友人たちと自宅の旅館で(昼間はお客は居ないので)遊んでいたときに、階段からロビーのコンクリに落下して気を失ってしまったのです。
 その方と同じように、階段で身体が傾いてからロビーの床に頭を打ち付けるまでのことが、スローモーションでしっかりと記憶に刻み込まれています。その記憶をたどるときは、まるで夢を見ているような感じです。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年03月17日 14:35
こういう死に直結しかねない体験をした時、特殊のスイッチがオンになるようですね。私自身、4回ありました。冬野さんと全く同じです。たぶん、わずかの間(数秒間のことも)人生がフラッシュバックしたと思います。絵巻物を見ているように、自分の過去の人生が超高速で回転するのです。そして、自分自身を少し離れたところから、見ている自分がいます。見ている自分は冷静に状況を判断するのです。で、その分析の通り実践すると命が助かるのです。

光凝固術の件ですが、私の場合は、両目とも眼底出血しました。20数年、糖尿病と仲良くしているせいです。いちばん恐れていた事態になりました。しかし、今の視力が保てれば不満はありません。
Posted by スー at 2007年03月18日 15:38
スー様

 そうですね。
 危機に際しては、妙に自分を客観視している状態になる感じです。

 糖尿病のような、長く付き合わなければならない病は、急な病とは違った辛さがありますね。
 私の場合は、喘息と血小板の過小です。
 喘息は二十代半ばでかなり改善しましたが、いったん怪我でもするとなかなか血が止まらないという傾向はいまだに続いています。
 中学のとき、血液検査で耳から採血したあと、シャツの肩口が真っ赤っ赤になってしまいました。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年03月18日 18:34
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長瀞で川にはまった話
    コメント(4)