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冬野由記
冬野由記
標高と緯度の高いところを志向する癖があります。そんなわけで、北国でのアウトドアや旅が好きになってしまいました。
旅の印象を絵にしたり、興が乗れば旅に携帯した笛を吹いたりすることもあります。

2007年06月09日

安達太良の帰り道(裏磐梯、会津若松)

 さて、安達太良山行の最終回です。

 前回は、奥岳登山口近くの遊歩道に寄り道して、岳温泉の宿に入ったところまで書きました。
 宿の仲居さんは、この地の育ちです。その仲居さんからうかがったところでは、この地方の小学校では毎年恒例で、全校生徒で安達太良登山をするそうです。それも、一年生からだとか。
 「一年生が一番大変なんですよ」
 それはそうでしょう。大人でも頂上まで歩ききるのはなかなか大変です。六歳かそこらで、これだけの山を、一日で登って降りるのは大変ですよね。
 友人の子供たちの中には、幼いころから大人顔負けの元気で大人の登山に同行してた猛者も居ましたけれど、同じ年頃の子供がみな元気に山登りできるとはいえません。
 「郷土の名山に登る」
 そんな伝統があるのでしょう。また、伝統として確立していなければ、昨今は、親御さんたちもなかなか納得できないかもしれません。私の郷里でも、英彦山登山とか、近隣の山へのマラソンなんていう恒例行事がありました。今もやっているんだろうか。

 さて、二日目。あとは帰宅するだけですが、せっかくなので午前中に少し寄り道をすることにしました。午後から雨だという予報もあったので、比較的近くで、気持ちのよい森林浴のできそうなところ、ということで、裏磐梯の桧原湖に寄ることにしました。

 桧原湖までは小一時間。
 桧原湖東岸には、小さな沼沢が点在していて、そこには湿原や林間を歩けるように「探勝路」が整備されています。

 安達太良の帰り道(裏磐梯、会津若松) 安達太良の帰り道(裏磐梯、会津若松) 安達太良の帰り道(裏磐梯、会津若松)

 木道を経て林間の小路、やや登って、沼を見下ろす見晴台、湿原のいくつかの沼や森をめぐる一時間程度のルートです。
 昨日歩いた山道や、山中の沢と異なり、湿原特有の豊かな植生とおだやかな空気をのんびりと味わうことができます。同行者は「ジョギングにちょうどいい」と言ってました。たしかに、こういう道を走るのは気持ちのよいものでしょう。
 この二日間で、山登り、トレッキング、沢めぐり、そして湿原の探勝、と結構変化に富んだ歩き方を楽しめたことになります。今回は安達太良と桧原湖でしたが、このあたりには有名な五色沼もあるし、山は、磐梯山、吾妻連邦と手ごろな山がよりどりみどりです。それに、寄り道には会津若松、喜多方、南会津等々、福島の山遊びは何度やっても飽きません。

 桧原湖の探勝路を楽しんだ後は、昼食をとりに会津若松に立ち寄りました。
 この街は、おいしいものもいろいろあるし、街並みも気にいっているので、近くに来たときには必ず立ち寄ります。
 今回はいつものなじみの蕎麦屋さん(すず勘:ここは美味しいお酒をいろいろと置いてある居酒屋的蕎麦屋さんで、しかも、もともと漆器屋さんというお店です。器もよいのです。ただ、今回はお酒はいただけませんでした。運転しますのでね)で蕎麦をたべ、野口英世青春通り沿いの会津壱番館(野口英世が下宿していた家の一階がレトロな喫茶店になっています。ここのエスプレッソは昔風の錫のポットで淹れたもので、ポットで出てきます。アイリッシュコーヒーとならんで、お勧めです)でコーヒーをいただいて帰路につきました。
 会津若松はたびたび訪れているお気に入りの街で、ご紹介したい場所やお店もたくさんあるのですが、それはまた後日、別の記事で。

 これで、今回の山歩き旅行記、お仕舞と相成ります。


Copyright (c) 2007 Fuyuno, Yuki All rights reserved.

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 夏井千本桜 来たよ (2011-05-03 10:46)
Posted by 冬野由記 at 17:28│Comments(8)旅と美味
この記事へのコメント
ニッカポッカに
キスリングを 背負ってキャラバンシューズで
  「山行」 遠い昔に…

この先の飯豊山縦走(福島より新潟へ)の時は
アルバイト代をポケットに秋葉原ニッピンに“憧れの革靴”を購入
 お陰様で懐かしく読ませて頂きました。ありがとう!
Posted by 神奈タカ at 2007年06月09日 20:51
神奈タカ様

 こんばんは。
 飯豊山、福島の山ではなかなかハードですね。
 ニッピンですか。懐かしいですね。
 秋葉原のニッピン、新大久保の石井・・・
 いまだに当時の登山用具で登ってます。
 さすがに靴だけは新しくなりましたけれど。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年06月09日 22:19
冬野さま

お帰りなさいませ!

昨日まで毎日外出しており、ゆっくり拝見する事が
出来なかったのですが今日はワードにコピーしてじっくり
読ませていただきました。
フォントは12で22ページになり「安達太良登山日記」完成いたしました。

まず冬野さんがお若い事に驚きました。
四半世紀の登山暦は5歳からですか?(笑)

岩笛も始めて知りインターネットで検索して高価なのでびっくり!

「安達太良山」は智恵子抄で名前だけ知っていましたが
このように多面性を持った山だとは知りませんでした。

私はもう旅行は無理ですが、冬野さんのようなガイドさんと
一緒だったら安心して登れただろうと思いました。

初心者の恐怖心もご存知でそれが信頼に繋がりますね。

会津は二度ほど行った事ありますが、全く記憶には残っていません。

とても残念です(笑)

これからも時々写真を大きくしたりしながら「安達太良登山日記」を
拝見したいと思っています。
有難うございました。
Posted by クッキーママ at 2007年06月10日 20:32
安達太良山って某国営放送で特集を組んでいるのを観た事があります。
その山に小1のチビッコが登るんですね。凄い事ですね。
自分も6年ぶりに山へ誘っていただいて楽しい時間を過ごしてきました。
明日の休み、釣りへ行くか…、山へ行くか…、まだ悩んでます。(笑)
Posted by masayan at 2007年06月10日 23:47
冬野由記さまへ

お早うございます。
冬野さんの「旅行記」を一緒に行ったような感じ読ませていただきました。山登りもしてみたいです。

学生の頃、野口英世さんの生家を訪れたことがあります。
確かその近くの五色沼に行った帰りだと思います。
野口英世さんのお母さんの手紙があり、胸がつまりました。

野口英世さんと言えば、彼の伝記を子供に読み聞かせていた時
なぜか涙が出て止まりませんでした。
泣きながら読んでいたのを覚えています。
息子に「本の内容より、泣きながら読んでくれたことの方が印象に残っている」と言われました。(笑)
泣いた記憶がある本は子供の頃「マッチ売りの少女」
大人になってからは「とっとちゃん」です。
他にも泣いた本はたくさんあったと思いますが・・・
まったく関係ないコメントになってしまいました、お許しを!
Posted by Yume at 2007年06月11日 10:14
冬野 由記 様

昔の蕎麦屋は、ソバを肴に、日本酒をチビリチビリでした。だから、蕎麦屋には、極上の酒がありました。

今は、蕎麦屋で、酒を置いている所はないと思っていたら、会津若松の「すず助」の話。いいですね。

営業を続けておられるうちに、行って見たいですね。

美酒を含み、微醺を帯びて、挽きたての手打ちそばを噛む。

極楽・極楽。

おきな草 から
Posted by  おきな草 at 2007年06月11日 13:53
皆様コメントありがとうございます。

>クッキーママ様

 なんと! 冊子にまでしていただきありがとうございます。
 写真うつりがよいようです。戌年です。
 今度、会津のお気に入りなんて記事書いてみます。
 先日お連れした人が、また山に行きたいと。

>masayan様

 仲居さんから「小1から」と聞いたときはさすがに驚きました。
 私も久しぶりの山になりました。
 またすぐに登りたくなってきました。

>Yume様

 野口英世その人というよりも、その伝記にはまった記憶が私にもあります。
 小学校一年のときです。
 ひさしぶりに「回想」記事を書いてみたくなりました。

>おきな草様

 おっしゃるとおりですね。
 蕎麦屋は、ちょいと酒をひっかけて蕎麦をたぐる、お店でした。
 すず勘は、比較的新しいわりに、そんな風合いを持ったお店です。
 普通には手に入らないお酒が置いてあったりします。
 それをちょっとだけ、ささやかな肴でいただいて、蕎麦を食べるといった楽しみがあります。
 もっとも、今回は私は「運転手」でしたので、お酒は次の楽しみにとっておきます。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年06月12日 23:34
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Posted by スーパーコピーブランド at 2013年08月10日 18:42
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安達太良の帰り道(裏磐梯、会津若松)
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