2009年01月28日
西太后ともやし
あの西太后の大好物が、もやしの炒め物だったという話を、むかし聞いたことがあります。
調理はいたってシンプルなもので、もやしのひげを丁寧に取り除き、切りそろえたものを油で炒め、塩と少々の酢で味付けただけのものだそうです。(もっとも材料は厳選されたものでしょうし、「切りそろえる」というあたり、捨てる部分も少なくないでしょうから、シンプルといっても質素とは言えないでしょうね)
彼女は、贅沢で重厚な料理を食す機会も多かったでしょうから、そんな中で、こういうシンプルな料理が欲しくなったのかも知れませんし、もしかしたら、美容のためにこの料理を好んだのかも知れません。たしかに、ダイエットには最適の料理ですし、後宮の女性たちが美しくなるため(というよりも、皇帝の目にとまり、お手がついた後は飽きられないため)に費やす努力はすさまじいものがあったでしょうから。
シンプルであって贅沢というと、これもずいぶん昔、たぶんTV番組で紹介されていたのですが、江戸時代の豪商の「お茶漬け」というのがありました。
越後米に紀州梅、お茶は宇治・・・といった感じでした。
もっとも、この話にはちょっと違和感がありました。あちこちの土地の産物を寄せ集めるよりも、その土地の産物をうまく調和させたほうが、ほんとうは美味しいのじゃないかしらん・・・と、そんなひねた感想を持ったことを覚えています。
シンプルな料理というと、私がときどき作る野菜料理があります。
ひとつは、大根の油炒めです。
少しおおぶりなサイコロ状に角切りした大根を、少量の油でじっくり炒めるというものです。味付けは、仕上げに醤油を少し降るだけ。塩もその他の調味料も一切使いません。大根の表面に少し焦げ目がつくくらい、しっかり炒めてやります。すると、大根自体がもっているほのかな甘みがにじみ出てきます。なかなかいけますよ。
もうひとつは、じゃがいもの油炒め。
細く千切りにしたじゃがいもを、少し多めの油でさっと炒めます。火加減は少し強め。手早くやるのがコツです。火が通ったら、塩と酢を振ってやります。酢はお好みですが、やや多めがぼくの好みです。炒めすぎないように。ほどよく火が通れば、シャキシャキした食感に仕上がります。
なんだか、西太后ともやしから始めた話なのに、思いつくまま書いていたら、シンプルな野菜料理の話で落ち着きそうです。
あ・・・そういえば、我が家の晩御飯、今夜は「もやしの油炒め」だった。
なんで書き起こしに「西太后」を思いついたのか、謎が解けました。
そうか・・・もやしかあ。
調理はいたってシンプルなもので、もやしのひげを丁寧に取り除き、切りそろえたものを油で炒め、塩と少々の酢で味付けただけのものだそうです。(もっとも材料は厳選されたものでしょうし、「切りそろえる」というあたり、捨てる部分も少なくないでしょうから、シンプルといっても質素とは言えないでしょうね)
彼女は、贅沢で重厚な料理を食す機会も多かったでしょうから、そんな中で、こういうシンプルな料理が欲しくなったのかも知れませんし、もしかしたら、美容のためにこの料理を好んだのかも知れません。たしかに、ダイエットには最適の料理ですし、後宮の女性たちが美しくなるため(というよりも、皇帝の目にとまり、お手がついた後は飽きられないため)に費やす努力はすさまじいものがあったでしょうから。
シンプルであって贅沢というと、これもずいぶん昔、たぶんTV番組で紹介されていたのですが、江戸時代の豪商の「お茶漬け」というのがありました。
越後米に紀州梅、お茶は宇治・・・といった感じでした。
もっとも、この話にはちょっと違和感がありました。あちこちの土地の産物を寄せ集めるよりも、その土地の産物をうまく調和させたほうが、ほんとうは美味しいのじゃないかしらん・・・と、そんなひねた感想を持ったことを覚えています。
シンプルな料理というと、私がときどき作る野菜料理があります。
ひとつは、大根の油炒めです。
少しおおぶりなサイコロ状に角切りした大根を、少量の油でじっくり炒めるというものです。味付けは、仕上げに醤油を少し降るだけ。塩もその他の調味料も一切使いません。大根の表面に少し焦げ目がつくくらい、しっかり炒めてやります。すると、大根自体がもっているほのかな甘みがにじみ出てきます。なかなかいけますよ。
もうひとつは、じゃがいもの油炒め。
細く千切りにしたじゃがいもを、少し多めの油でさっと炒めます。火加減は少し強め。手早くやるのがコツです。火が通ったら、塩と酢を振ってやります。酢はお好みですが、やや多めがぼくの好みです。炒めすぎないように。ほどよく火が通れば、シャキシャキした食感に仕上がります。
なんだか、西太后ともやしから始めた話なのに、思いつくまま書いていたら、シンプルな野菜料理の話で落ち着きそうです。
あ・・・そういえば、我が家の晩御飯、今夜は「もやしの油炒め」だった。
なんで書き起こしに「西太后」を思いついたのか、謎が解けました。
そうか・・・もやしかあ。
Posted by 冬野由記 at 20:57│Comments(2)
│徒然なるままに
この記事へのコメント
こんにちわ
西太后が好んだのは、もやし炒めだそうが、
存じ上げませんでした。
中華料理店の娘さんから聞いた話なのですが、
もやしの髭、子供のころ手伝いで、一つ一つ取らされたそうで、
もやし見るのも嫌だ!!って言ってたの思い出しました。
シンプルな料理ですが、髭があるのと無いのとでは、
随分食感が違うのだそうです。
わたしゃあ面倒なので、鍋を熱し、もやしをドッサリ投入
上からブタバラを塩胡椒で載せ、酒をぶっかけ、
蓋して蒸し焼き!。仕上げにはごま油、どぞ!!
西太后が好んだのは、もやし炒めだそうが、
存じ上げませんでした。
中華料理店の娘さんから聞いた話なのですが、
もやしの髭、子供のころ手伝いで、一つ一つ取らされたそうで、
もやし見るのも嫌だ!!って言ってたの思い出しました。
シンプルな料理ですが、髭があるのと無いのとでは、
随分食感が違うのだそうです。
わたしゃあ面倒なので、鍋を熱し、もやしをドッサリ投入
上からブタバラを塩胡椒で載せ、酒をぶっかけ、
蓋して蒸し焼き!。仕上げにはごま油、どぞ!!
Posted by あきひろ佐藤 at 2009年01月29日 14:14
あきひろ佐藤様
コメントありがとうございます。
髭のあるなし、たしかに食感は違いますね。でも、私が使う時も髭は取りません。
それより豆、やはり大豆のやつが一番おいしいですね。
冬野
コメントありがとうございます。
髭のあるなし、たしかに食感は違いますね。でも、私が使う時も髭は取りません。
それより豆、やはり大豆のやつが一番おいしいですね。
冬野
Posted by 冬野由記 at 2009年01月30日 05:08