2010年01月16日
和辛子が付いてないんですけど・・・
午前の用事を済ませ学校(職場)に行く途中、昼食に蕎麦でもと立ち寄ったお蕎麦屋さんにて。
時間がちょっと遅かったせいか空いていました。
お客はぼくと、向こうの席に年配のご夫婦(らしき二人)。
男性にとんかつ定食らしいものが運ばれてきました。
男性が食べ始めたところ、先にお蕎麦を食べていたお連れの女性が
「あら。辛子がついてないわ・・・」
一言「おいしい」と言って黙々と食べる男性。
しかし、女性は奥へ呼びかけます。
「すいませ~ん。すいませ~ん」
厨房の奥に移動していたお店の人にはすぐに聞こえなかったようで、女性は厨房前まで行き、
「和辛子が付いてないんですけど」
・・・ちょっと引っかかってしまいました。
こう言えなかったのかしらん。
「すいません。辛子をお願いできますか?」
要するに、とんかつに辛子を添えてほしいわけですが、女性の言い方だと
「辛子が添えてあるのは当然なのに付いていない。ミスをしたな」
という非難めいた感じがしてしまいます。(その女性の口調や動きもそれを助長した感もありますが)実際、彼女はそう感じたのかもしれません。
でもね・・・。
そう感じても、あえて一歩退く(相手をたてる)言い方ができたほうがいい。
例えば、明らかに相手にミスがあった場合でも・・・
「おつりをもらってないんだけど・・・」よりも
「あ。おつりいただきましたっけ?」のほうがいい。
「うどんじゃないよ。蕎麦をたのんだんだけど・・・」よりも
「あ。『うどん』って言っちゃったかな」のほうが。
「食後のコーヒー、まだ?」とか
「食後のコーヒー来ないんですけど」よりも
「そろそろ食後のコーヒーお願いします」のほうが。
「まだ?」よりも、
「いつごろになりそうですか?」のほうが。
そういえば、こういうことは、あまり学校では教えないような気がしますね。
ビジネス英語だと、ビジネスレターでクレームを送るときは相手の落ち度を率直に指摘するな(「返事が来ない」「商品が届かない」でなく「返事はいつごろになりそうですか?」や「商品はもう発送しましたか?」)とか、要求する時には、いきなり命令形を使うのでなく「I would like to....」や「May I ....」でやわらかく書けとか教わった記憶があります。
「国語表現」なんて科目があるのですから、こういうこともやらなきゃいけないですよね。これって、けっこう「生きる力」としての国語力ですよね。
自戒、自戒。
時間がちょっと遅かったせいか空いていました。
お客はぼくと、向こうの席に年配のご夫婦(らしき二人)。
男性にとんかつ定食らしいものが運ばれてきました。
男性が食べ始めたところ、先にお蕎麦を食べていたお連れの女性が
「あら。辛子がついてないわ・・・」
一言「おいしい」と言って黙々と食べる男性。
しかし、女性は奥へ呼びかけます。
「すいませ~ん。すいませ~ん」
厨房の奥に移動していたお店の人にはすぐに聞こえなかったようで、女性は厨房前まで行き、
「和辛子が付いてないんですけど」
・・・ちょっと引っかかってしまいました。
こう言えなかったのかしらん。
「すいません。辛子をお願いできますか?」
要するに、とんかつに辛子を添えてほしいわけですが、女性の言い方だと
「辛子が添えてあるのは当然なのに付いていない。ミスをしたな」
という非難めいた感じがしてしまいます。(その女性の口調や動きもそれを助長した感もありますが)実際、彼女はそう感じたのかもしれません。
でもね・・・。
そう感じても、あえて一歩退く(相手をたてる)言い方ができたほうがいい。
例えば、明らかに相手にミスがあった場合でも・・・
「おつりをもらってないんだけど・・・」よりも
「あ。おつりいただきましたっけ?」のほうがいい。
「うどんじゃないよ。蕎麦をたのんだんだけど・・・」よりも
「あ。『うどん』って言っちゃったかな」のほうが。
「食後のコーヒー、まだ?」とか
「食後のコーヒー来ないんですけど」よりも
「そろそろ食後のコーヒーお願いします」のほうが。
「まだ?」よりも、
「いつごろになりそうですか?」のほうが。
そういえば、こういうことは、あまり学校では教えないような気がしますね。
ビジネス英語だと、ビジネスレターでクレームを送るときは相手の落ち度を率直に指摘するな(「返事が来ない」「商品が届かない」でなく「返事はいつごろになりそうですか?」や「商品はもう発送しましたか?」)とか、要求する時には、いきなり命令形を使うのでなく「I would like to....」や「May I ....」でやわらかく書けとか教わった記憶があります。
「国語表現」なんて科目があるのですから、こういうこともやらなきゃいけないですよね。これって、けっこう「生きる力」としての国語力ですよね。
自戒、自戒。
Posted by 冬野由記 at 21:37│Comments(2)
│徒然なるままに
この記事へのコメント
こんにちは。
人によっては、はっきりとミスを指摘した方が親切だ、と考えている人もいるようです。
そして、そういう人は自分がミスをしたときも、はっきり指摘してくれた方が嬉しい、と考えているように思われます。
そう考えると、そういう人はそういう人なりに、「相手の立場に自分がいたら」を想定して、つまり一応相手の立場になって考え、その結果きつい言い方になってしまってる。
なので、その人なりの親切心なのではないかな? と、私は考えています。
ただ、「自分と相手は同じ考えをするとは限らない」という発想が抜けているわけで、配慮に欠けているとは思いますが。
人によっては、はっきりとミスを指摘した方が親切だ、と考えている人もいるようです。
そして、そういう人は自分がミスをしたときも、はっきり指摘してくれた方が嬉しい、と考えているように思われます。
そう考えると、そういう人はそういう人なりに、「相手の立場に自分がいたら」を想定して、つまり一応相手の立場になって考え、その結果きつい言い方になってしまってる。
なので、その人なりの親切心なのではないかな? と、私は考えています。
ただ、「自分と相手は同じ考えをするとは限らない」という発想が抜けているわけで、配慮に欠けているとは思いますが。
Posted by 白湯 at 2010年01月17日 22:52
白湯様
コメントありがとうございます。
なるほど、そう見れば、この女性も「ミスですよ。以後お気をつけなさい」という意図があったのかもしれませんね。私自身もいささか偏向な視点があるということでもあります。
ありがとうございます。
このとき、もひとつ面白かった?のは、御主人(と思しき人)がとくに辛子について何も言わなかったということです。どうも御主人は辛子についてはどうでもよかったフシがあります。女性が辛子がないと言ったときに「ああ? 辛子ね」と一言。あとは辛子を待たずに食べ始めてしまいました。
冬野
コメントありがとうございます。
なるほど、そう見れば、この女性も「ミスですよ。以後お気をつけなさい」という意図があったのかもしれませんね。私自身もいささか偏向な視点があるということでもあります。
ありがとうございます。
このとき、もひとつ面白かった?のは、御主人(と思しき人)がとくに辛子について何も言わなかったということです。どうも御主人は辛子についてはどうでもよかったフシがあります。女性が辛子がないと言ったときに「ああ? 辛子ね」と一言。あとは辛子を待たずに食べ始めてしまいました。
冬野
Posted by 冬野由記 at 2010年01月18日 00:04